【お知らせ】令和7年8月 民事信託士の更新研修にて進行役を務めました。
この度、民事信託士の更新研修にて進行役を仰せつかり、グループディスカッションの議長を務めさせていただきました。
今回の研修では、親族間の民事信託に代表されるいわゆる「家族信託」の実務に欠かせない知識を改めて確認するとともに、
ディスカッションを通じて多様な視点からの意見を伺い、信託の組成を多角的に考察する大きなヒントを得ることができました。
早いもので、私が2016年に民事信託士(第2期)として登録して以来、10年近くの年月が経ちます。
この間に「家族信託」の認知度は高まり、テレビをはじめとした各種メディアで取り上げられる機会も増えてきました。
また、本年10月には民事信託士(第11期)の検定が予定されており、担い手も着実に広がりを見せています。
弊所においても「家族信託」に関するご相談は年々増加しており、その内容も多岐にわたります。
私たちが「家族信託」のご相談をお受けする際、留意している点があります。
それは “家族信託を利用します”という結論ありきのご相談であったとしても、他の方法で対応できないかを検討することです。
たしかに「家族信託」は便利な制度でもあり、認知症対策などにおいて有効なケースも多いのは事実です。
一方で「遺言」や「任意後見」での対応が適している事案もあり「家族信託」を利用しない方が望ましいと考えられるケースもあります。
弊所では「家族信託」をあくまで選択肢の1つとして位置づけ、ご相談に応じて最適な手続きの検討や、
費用対効果の観点からのアドバイスを行っております。
今後も、ご依頼者様の「ご希望の実現」、「ご不安の解消」に寄与できるよう研鑽を重ねてまいりますので、
「家族信託」をはじめとした認知症対策・相続対策についてご検討の方は、どうぞお気軽にご相談ください。