代償分割とは、特定の相続人が遺産の全部または一部を取得する場合において、当該相続人から他の共同相続人に対して、代償金として金銭等を支払う遺産分割の方法です。
代償分割は、相続人の1人が、遺産の大部分を占める不動産を単独で取得する代わりに、他の共同相続人に相当の金銭を支払うことで遺産分割協議がまとまるケースなどで利用されることが多いです。
一般的な遺産分割協議書の記載例は、以下のとおりです。
1.相続人○○○○は、次の不動産を取得する。
2.相続人○○○○は、1.の不動産を取得する代償として、相続人△△△△に対して、金○○○万円を支払うこととし、これを○○○○年○○月○○日限り、相続人△△△△が指定する口座に振り込みをする方法により支払う。なお、振込手数料は、相続人○○○○の負担とする。