遺産分割協議書における「土地」・「建物」・「敷地権付区分建物(マンションなど)」・「未登記建物」の記載例は、以下のとおりです。
上記土地を遺産分割協議書に記載する場合は、以下の表記になります。
所 在 特別区南都町一丁目
地 番 101番
地 目 宅地
地 積 300.00㎡
なお、地目が宅地・鉱泉地以外の土地(農地・雑種地・山林など)については、地積の小数点以下が登記記録上は省略されています(10㎡以下の土地は小数点以下も記載されます)。
よって、例えば雑種地が登記上「120㎡」となっていても、実際には「120.99㎡」のこともあるため、遺産分割協議書には登記記録と同じ表記で記載し、小数点以下を書き足さないようにしましょう。
上記建物を遺産分割協議書に記載する場合は、以下の表記になります。
所 在 特別区南都町一丁目 101番地
家屋番号 101番
種 類 居宅
構 造 木造かわらぶき2階建
床 面 積 1階 80.00㎡
床 面 積 2階 70.00㎡
附属建物
符 号 1
種 類 物置
構 造 木造かわらぶき平家建
床面積 30.00㎡
上記敷地権付区分建物を遺産分割協議書に記載する場合は、以下の表記になります。
一棟の建物の表示
所 在 特別区南都町一丁目 3番地1
建物の名称 ひばりが丘一号館
専有部分の建物の表示
家屋番号 特別区南都町一丁目 3番1の101
建物の名称 R10
種 類 居宅
構 造 鉄筋コンクリート造1階建
床 面 積 1階部分 150.42㎡
敷地権の表示
土地の符号 1
所在及び地番 特別区南都町一丁目3番1
地 目 宅地
地 積 350.76㎡
敷地権の種類 所有権
敷地権の割合 4分の1
なお、一棟の建物の表示に「建物の名称」が記載されていない場合は、一棟の建物の表示について【構造・床面積】をすべて記載する必要があります。
一棟の建物の表示
所 在 特別区南都町一丁目 3番地1
構 造 鉄筋コンクリート造陸屋根2階建
床面積 1階 300.60㎡
2階 300.40㎡
専有部分の建物の表示
家屋番号 特別区南都町一丁目 3番1の101
建物の名称 R10
構 造 鉄筋コンクリート造1階建
地 積 350.76㎡
床 面 積 1階部分 150.42㎡
敷地権の表示
土地の符号 1
所在及び地番 特別区南都町一丁目3番1
地 目 宅地
地 積 350.76㎡
敷地権の種類 所有権
敷地権の割合 4分の1
◎未登記建物の記載例
遺産分割協議書に未登記建物を記載する場合は、未登記建物について、登記事項証明書が取得できないため、固定資産税納税通知書または固定資産評価証明書の情報をもとに、以下のように記載します。
未登記建物
所 在 東京都○○○○○○○○○
種 類 ○○
構 造 ○造○○ぶき
床面積 ○○.○○㎡
以上、令和○年度固定資産税・都市計画税納税通知書の記載による。